【「高濃度アルコール酒」を消毒用エタノールとして代用することについて】

【「高濃度アルコール酒」を消毒用エタノールとして代用することについて】

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により既に需給が逼迫している「手指用アルコール消毒液」は、以前よりは手に入りやすくなってまいりました(「無水エタノール」は依然として入手しにくい状況です)。
今回は、アルコール・エタノールの性質や種類について書き留めるとともに、
「消毒用エタノール」が手に入らず、お困りの皆様に向けて情報提供をします!
厚生労働省の発表

消毒用エタノール供給不足の事態を受けた3月、
厚生労働省は 新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について
「代替として用いられる高濃度エタノール製品は、医薬品医療機器等法に規定する医薬品又は医薬部外品に該当せず、その製造、販売等について同法による規制を受けない」(高濃度アルコール酒が消毒液の代用品となり得るとの見解)
と発表しております。
アルコールの分類について
日本の薬機法(旧・薬事法)で
アルコールは「飲料用アルコール」と「工業用アルコール」に二分されます。
*消毒用アルコール(工業用アルコール)の成分:エタノール、イソプロピルアルコールなど人体への毒性が低いアルコールが用いられ、飲用として飲むことはできない
*飲料用アルコール主成分:エタノール(エチルアルコール)
「高濃度アルコール酒」を有効活用しましょう
消毒液に含まれるエタノール、イソプロピルアルコールも飲料用のお酒に含まれるエタノールも、全てアルコールの一種である
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いずれも度数・濃度が高いアルコール配合であれば、高濃度アルコール製品や高濃度エタノール製品として分類できる
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よって消毒用アルコールの代用品として、「高濃度アルコール酒」が使用可能なのです✧︎゚+.゚(´˘`人)゚+.゚
適正なアルコール濃度とは

アルコール消毒液の効果について最も適しているとされるアルコール濃度は「70~80%程度」とされています。
*100%近いものは消毒・除菌効果はあるものの、揮発性が高くウイルス等を除去しきる前に蒸発してしまう可能性あり
*適正濃度以下のものは、効果も下がってくると考えられている
「消毒用アルコール」◀︎エタノール(C2H6O)76.9~81.4vol%
*「無水エタノール」◀︎(C2H6O)99.5vol%
(精製水で希釈して使用可)
「適正濃度の消毒液・消毒関連商品」が 手に入らない場合は同程度のアルコール度数(濃度)の「高濃度アルコール酒」を代用しましょう。
感染症予防にアロマテラピーをプラスして・・・

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、私たちの生活は大きく変容いたしました。
一日も早い終息を願いながらも、先ずは
”予防する(ウイルスを体内に入れない)こと" が重要であると存じます。
手洗い、うがい、マスク装着に加えて、アルコール消毒もしていくこと・・・
そして、アロマテラピーの得意分野でもある「抗ウィルス作用」に有用性のある精油を取り入れたり、免疫力を高める精油を取りいれたり・・・
感染症予防に「アロマテラピー」をぜひお試しくださいませ。